喘息とは「慢性的な気管支の炎症」の事で代表的なアレルギー疾患のひとつです。
近年では、成人発症の喘息患者様も増えてきています。
成人喘息はいわゆるアトピー素因を伴わないことも多く、重症化しやすい特性がございます。
喘息にはアレルゲンを特定できるアトピー型喘息と、アレルゲンを特定できない非アトピー型喘息の2つのタイプがあります。
アトピー型喘息はダニ、花粉、動物の毛、ふけやハウスダストなどのアレルギーの原因物質を気道に吸い込む事で、気道が炎症を起こし発症いたします。
スギとダニの舌下免疫療法を行っております。
非アトピー型喘息は風邪・煙などのウイルス、気温・湿度の急激な変化(台風・低気圧)、運動、心理的精神的ストレスなどの外界からの刺激が誘引で発症いたします。遺伝的要素も大きいと考えられております。
痰を伴う咳が3ヵ月以上、毎日続く状態が2年以上にわたるものが「COPD(慢性閉塞性肺疾患)」です。
気管支への刺激が長期に反復して行われてくると、急性の症状がないまま発病してしまいます。
ご老人の場合は加齢による肺の機能・形態的な変化に加え、長年の喫煙、大気汚染や感染の繰り返しにより発症します。
やはり喫煙が最も大きな原因とされており、一般的には1年以上かかって徐々に進行いたします。
特徴は「気管支に細菌の感染が起こる」、「気管支粘膜からの分泌物が多くなる」、「気管支が閉塞する」などがあります。
肺炎を繰り返す場合は、肺炎球菌ワクチンも有効な治療法でございます。